Sunday, December 05, 2010

ジェフリー・ディーヴァー

ジェフリー・ディーヴァーという小説家がいる。今世界で一番注目されるミステリー小説家である。
僕が彼の存在を知ったのが映画「ボーン・コレクター」である。主演デンゼル・ワシントンとアンジェリーナ・ジョリーのクライムサスペンス映画で誠に感激した内容であった。

そこで、先日、NHKの「週刊ブックレビュー」のゲストで登場した。彼のフィールドワーク、物語の組み立て、主人公などの人物キャラクター設定など実に興味深かった。
彼の作品傾向として、主人公のシリーズ化である。キャサリン・ダンス・シリーズとリンカーン・ライムがあまりにも有名である。リンカーン・ライムシリーズの最初の小説は「ボーン・コレクター」である。その後、8冊ほど出版されている。
僕はそのシリーズの最新版「The Broken Window」を先日読破。続いて現在、リンカーンライムシリーズの最新版「ロードサイドクロス」を読んでいる。実に面白い。
アメリカTVドラマでCSIシリーズ・24など見事なシナリオがドラマ化されている。伏線、内容、画面カット割りなど秀逸で飽きが来ないな作品になっている。

ライフルマンから始まる僕のアメリカンドラマは現在も進行形である。

そこで、日本にはそういう作家はいないのかなどと思う。
現在一番注目は東野圭吾という作家であろう。以前、書店の書棚に並んだ彼の作品を読んでみた。それは、「容疑者Xの献身」である。
感想は、もう陳腐に思えた。文面は奥行きがなく、また、推理どおりに話は進む。ドキドキもしない。トホホっである。
彼の作品は数多く面白いのもあるのだろうが読む気にはなれない。そして、テレビドラマでは彼のサスペンスものが重宝されている。
もう少し、量を減らし、その分内容を充実させれば、僕の中で彼の株は上がるのであろう。しかし、これだけテレビドラマに使われればお金がジャンジャン入って、ウハウハ状態であろう。
えっこれ、「東野圭吾」というような作品を書いて欲しいものだ。

ジェフリー・ディーヴァーに話を戻す。
NHKの番組の中で彼の今後の活動の説明があった。
来年、イアン・フレミング財団からの依頼で007を出筆することになった。その後映画化されるであろう。誠に楽しみである。