Saturday, September 04, 2010

ゴルフ事情 イタリア・韓国パワー

今、ヨーロッパツアー・スイスでOMEGA ヨーロッパマスターズという試合が行われている。2日目トップはヒメネスおじさん。2位はモリナーリ兄とマナセロと言う選手だ。
また、初日はマナセロ選手がトップであった。

マナセロは若干17歳、蒼々たるメンバーの中上位にいると言う事は日本ツアーでのフィールドで優勝を重ねた石川選手とは一線を画する。
ヨーロッパツアーでは今、イタリア選手が大活躍である。
コンスタンティノロッカから始まりモリナーリ兄弟そしてマナセロと脈々と次世代に受け継がれている。日本では以前アジアに於いてゴルフ先進国を突っ走っていた。が今や後進国となっている。
選手、協会などはそういう認識がないと推測する。まっ、一歩譲って韓国には先を越されたが。などと思っているのではないか。

その韓国だ。今や女子はアメリカツアーを席巻している。まるで韓国ツアーのようだ。アメリカに次ぐ人数を送り込んでいる(30数名)。
また、日本でも韓国勢の勢いが止まらない。
男子に目を向けると、K.J.チョイを筆頭にY.Eヤンなど一線級で活躍選手がいる。表舞台ではそうだが、実はもっともっと凄い選手達が存在する。今ヨーロッパツアーで活躍中のノスンヨル、彼は見事なスイングをする。解説者もベタ褒めである。将来的に韓国パワーの牽引者となる逸材である。また、その他にもダニーリーとか世界各国に散らばっている。
彼らはアマチュアの段階から韓国以外の国籍を取り、将来を目論んで活動地点を海外に向けている。全英アマ、全米アマも韓国アマチュアの勢いが止まらないのはこういう海外志向が強いからであろう。

何故、日本のプロゴルフは低迷を続けているのか。僕なりに考察すると2点ある。
1.日本での試合数の激減
2.選手の海外進出
と言う事になる。

1.について
海外ツアーはUSでは1月当初から、ヨーロッパでは前年の暮れからツアーは始まる。しかし日本ではマスターズが始まる4月まで試合が無い。そこでマスターズ優勝などと言う目標を掲げても絵に書いた餅だ。スポンサー有きのゴルフ競技、景気低迷でスポンサーがつかないのは分かる。しかし、解決策は無いのか?有る。それは一試合に掛かる賞金を半減させる事だ。優勝賞金500万で良いではないか?試合数が増えれば、自ずと選手達の試合感が養われる。選手にしてみれば賞金より優勝の二文字であろう。

2.について
小田実の『何でも見てやろう』。五木寛之の「青年は荒野をめざす」などを読んで海外渡航に夢を抱いた世代があった。インドへフウテン旅行をしたり、まじめに海外大学に進み目標を達成した多くの学者、各分野に野心的な人たちは海外に飛び出していった。
音楽では穐吉敏子(あきよしとしこ)渡辺貞男などは世界的なジャズプレイヤーを夢見て渡米。世界に認められたジャズジャイアントになる。
しかし、ゴルフではどうか丸山選手が本格的にツアーカード取得して活躍する以前は、単発での海外試合に参戦する程度だ。青木選手は優勝する事ができるがこれはフロックだ。
その後、若くして今田選手がアメリカ渡米をする。その甲斐合って見事USツアーメンバーの一員として活躍している。

どうして、日本のゴルファーは野心が無いのか?それは語学の壁で海外進出を諦める。しゃべれないから行かない。いけば何とかなる物だ。
そして、日本の若者はドメスティック指向が強い。海外は観光旅行で。などと決め込んでいる。僕は気持ちでは若者ぶっているが、もうおじさんだけれども野心だけは負けない。
石川選手を始め、若者どもはもっともっと海外へ目を向けてもらいたい。
日本のツアーは捨てましょう。レベルが低くすぎます。差し当たってヨーロッパツアーに参戦はどうですか?中々レベルは高いですよ。そこでゴルフ、語学などをスキルアップしていけば良い。最後に最高峰ツアーアメリカ参戦である。