Sunday, August 01, 2010

小沢征爾氏の復帰

世界のマエストロ小沢征爾氏が復帰した。現在75歳。癌に於かされ、世界中のクラシックファンに心配を掛けたが、今日の復帰会見となった。音楽好きの僕にとっては、ハッピーなニュースとなった。
来月、サイトウ・キネン・フェスティバルが復帰初演らしい。見に行く事が出来ないが多分NHKで復帰コンサートは放映されるであろう。その日を楽しみに待つ。

小沢征爾氏で思い出すのはボストンフィル時代である。結構長い期間、このオーケストラで常任指揮者として過ごす。
その当時、NHKでその暮らしぶり、活動ぶりを紹介する放送が有った。
それは、タングルウッドコンサートに関してだ。このコンサートは世界的に至極有名で若手ミュージシャンにとっては最高の勉強の場所となる。小沢氏を始め名指揮者・名演奏者の手ほどきが受けられ、最後にボストン市民に勉強成果を披露するというコンサートである。

また、毎年それを楽しみにするボストン市民も幸せな音楽週間を過ごす。クラシック好きだけに留まらず、素晴らしい音楽に触れ合うことが出来るコンサートだ。その番組を見ていて、なんとも羨ましく思った。ボストン市民は幸せだなあ、と思ったものだ。
日本で言うと初夏、軽井沢で気軽にクラシック音楽を楽しむ1週間コンサートということになる。音楽IQの低い日本では到底企画されないであろう。

しかし、最近地方では長野の斉藤記念管弦楽団、石川県金沢のオーケストラ・アンサンブル金沢、東京有楽町界隈のクラシック週間とじわじわと音楽IQレベルは上がってきている。

ボストンフィル、ベルリンフィル ウィーンオペラ歌劇団 非常任では斉藤記念管弦楽団と活躍してきた小沢さんもっと長生きをして良い音楽を届けてください。

また、ベルリンフィルに就任した佐渡豊さん。日本の名マエストロが世界一流の管弦楽団の常任指揮者に席を於く今、日本のクラシックの黄金期を迎えつつある。実に素晴らしい事だ。

辻さんも頑張ってください。