Thursday, May 06, 2010

上海万博楽曲パクリ事件

2週間ほど休んでいた。原宿オフィスを閉店する準備やらでブログ原稿を書く暇がなかった。少し落ち着いたのでまた再会する。

少し話題が古いが、上海万博楽曲パクリ事件について書く。
まず、曲全体を聞いていないので何とも言えないのが、さび部分を聞いた感じこれは盗作ではないと思う。まず、最初の2小節は同じ。まっ、ぎりぎりセイフであろう。で次の2小節は違う。リズムの譜割は同じだが、音程およびコードが違う。これだけを聞いてパクリというのはどうであろうか?
パクリ文化の中国ということで、イソップ物語の「オオカミと少年』チックになってしまっているのではないかと思う。作曲者はもっと巧妙にパクらなければならない。

で、批判している日本の方々はどうかというと、上海万博楽曲パクリ事件に似たり寄ったりのパクリをしている。

その王様はドリカムであろう。最近は巧妙になってきているが初期の作品は「ほんとかよ!」というくらい酷似開いている。ドリカムはアレンジをパクるのである。アースウィンド&ファイアやクインシージョーンズなど。日本ではアレンジは印税の対象外なのであまりうるさくない。しかし、アメリカではアレンジ・楽曲のギターソロなど印税の対象となる。
また、なじみのある、「ロンリーチャップリン」。ウィットニーヒューストン&ジャーメインジャクソンの「Take Good Care Of My Heart」。もう、そっくり。
もう無くなってしまったが松原みきさんの「真夜中のドア」はこれはアメリカのキャロルベイヤーセイガーの楽曲に瓜二つである。この当時、音楽後進国の日本は外国の楽曲をパクリ、また、アメリカ等は日本の楽曲には興味の対象外であった。
数えきれないくらいあるのである。

芸術の出発点は模倣から始まる。しかし、模倣をし咀嚼無しで金もうけをしてはならない。恥じるべきであり、批判する立場ではない。

イギリスにラトルズというバンドがある。これはビートルズの模倣バンドである。しかし、そこには咀嚼後のオリジナリティがある。さすがモンティパイソンの国である。聞いていると「けけけっ」という感じで実に良い。本家ビートルズも彼らのアルバムが発売されるのを楽しみにしていた。

一度試聴をお勧めする。ジャケットもパロディで満載である。ビートルズではありません。