Friday, May 07, 2010

ルールとフェアプレイ

三塚優子がスロープレイで2打罰の裁定を受け、これを不服として彼女は途中棄権してしまった。で、次の日、樋口会長と協会に対して謝罪。樋口会長は「会員である以上、ルールは守るように。できないならゴルファーを辞めなさい」と言い放った。至極当然である。彼女の言い分は私だけが遅いのではなく、同伴者も遅い訳だから私だけ罰せられるのおかしいと言う事である。良くある警察との問答に良く似ている。ガキっぽい。

もう一人ガキっぽいのがアメリカにもいた。ミッシェル・ウィーだ。Kia openでペナルティエリア内でクラブを付けてしまった。これは2打罰で、彼女はこれを申告せずスコアカードを提出しようとしたがオフィシャルがテレビを見て、この行為に対して2打罰を科した。そしてそれを付加してカードを提出。スコア誤記の失格は無くなった。が、その後が良くない。自分の非を認めないのだ。その光景を見ていて、嫌気がさしたファンは僕だけではないであろう。

全くこれとは逆の行為があった。圧巻のフェアプレイだ。それはVerizon Heritageでの出来事だ。
Jim FurykとBrian Davis とのプレイオフに持ち込まれた。Furykは2オン、Brian Davis はペナルティエリアに打ち込みそこから第3打だ。彼はエリア内からのショットを選択。そこで3オン。で入れパーだとJim Furykおよび解説者は思ったが、彼はそのショットでルースインペディメントに触れたのではないかとオフィシャルに申告。ペナルティを自ら付加しそのホールを終える。Furykの勝利だ。テレビで注意深く見ていると確かに一本の枯れ枝っぽいのに触れているようなって感じだ。
その後、このプレイが見事であると何度もアメリカのスポーツ番組で流されていた。

そこでまた日本に戻ると、去年・一昨々年かの太平洋マスターズで谷原が18番でウォーターショットを選択。脱出に成功するがテレビで見ているとバックスイングで水面にクラブが触れているのが分かる。彼は、これを申告せずそのままスコアカードを提出。失格にもならず話題にもならずであった。

また、アメリカへ。ずいぶん前だがクレイグスタドラーが木ノ下にボールがいってしまった。立って振れないので膝をついてスイングをしようとしたがズボンが汚れるということでタオルを膝に敷き、そしてショットを打つ。で、テレビ視聴者から、これはライの改善ではないかということペナルティ、過少申告で彼は失格してしまった。

ゴルフのルールは自己申告に基づく。が大前提である。また、ボールおよび自然はあるがままでという事がルールの大前提。ま、自分も含めルールを完璧に把握しているとは言えない。が自分の責任転嫁のためにオフィシャルを呼び、スロープレイになるという現状であろう。

ファッションとかネールアートとか化粧とか外面の見かけを整える前に内面から整えければならない。
ねっ、きんくみさん。