Friday, January 28, 2011

恩人の死

先日、学生時代アルバイトをしていた、ジャズのライブハウスの老舗「新宿ピットイン」へ行ってきた。事務所の方々にお久の挨拶と近況のゴルフ談義に花が咲いた。

そこで、日本ジャズの名ドラマーの古澤良治郎さんの訃報を聞く。
僕と彼の出会いはもちろんこの新宿ピットインである。僕はアルバイト、彼は演奏者。そして温厚な東北訛りで色々教えて頂いた。
そして、こんなことを思い出す。「今度ギター持って遊びに来いよ。」と言われた。
これは一流ジャズメンの中に混じって演奏するということである。普通はたじろぐがチャンスと思い「是非遊びに行きます。」と返事をする。ライブの日まで数日あったが眠れない日々が続いたことを思い出す。僕のジャズギタープレイヤーのデビューの時だった。
雑踏の中の新宿、村上春樹の「ノルウェイの森」の時代背景である。

彼の功績はBEBOP JAZZから少し先をいった試みが随所に存在した。第一にレゲエミュージックの取り入れ、そして何と言っても世界的に有名なハーモニカプレイヤー「リー・オスカー」とのコラボレーションだ。リー・オスカーという人はLAの人気ロックバンド「ウォー」のハーモニカプレイヤー。このコラボレーションのアルバムは日本のジャズアルバムのtop10に入るセールスを記録した。
そんな、彼の死の情報を後、ウェブで検索してみると心不全と書いてあった。しかし、長年の酒を始め不摂生が要因で早くして逝ってしまったと推測する。

彼のアルバムを聞きながら、合掌。