Thursday, January 27, 2011

あまりにも低レベルな音楽の話

今、「教科書にのせたい」という番組で、ゲゲゲ音階というものを披露している。

3度を半音下げればメジャーがマイナーに5度を半音下げればディミニッシュである。
一般人は分からないが(小学校の音楽の時間に習っている)、これは音楽を志すものにとって99のような基本の基本。それをあたかも自分が発見したかのように登場しているこの「ピアニスターヒロシ」という奴はもう許せない。
そして「ゲゲゲの鬼太郎」と「ピンクパンサー」をまぜこぜにしてあたかも面白おかしく紹介している。
「ピンクパンサー」の作曲者は僕の最も尊敬する、映画音楽の巨匠「ヘンリー・マンシーニ」だ。
オーケストレーションの勉強を志した者は彼の理論書を愛読している。音楽聖書みたいなものだ。

また、西洋では歴史的に旋律的短音階(ハーモニックマイナー)ドレミ♭ファソラ♭シド。
ミとラを半音下げた音階を悪魔の音階と呼ばれていて(美川憲一の「さそり座の女」の最後の部分)クラシック音楽では中々登場しない。
こう言うのを紹介するなら彼の存在を認めよう。がしかし、この程度の音楽薀蓄で金を稼げる情けないテレビ番組も許せないし、まっ、一億総白痴化は加速度を増して突っ走しって行く。

「もう教科書に載ってますよ。」といいたいが本当に載っているのであろうか?
僕は習った記憶がある。