Friday, November 19, 2010

古典落語に挑むキース・ジャレット

僕の友人のK氏から色々なmp3データを頂く。また、リクエストをすればそれに応えてくれる。もうCDを買うことはなくなった。そこで今回リクエストしたのがKeith JarrettのニューヨークのジャズクラブBlue Noteでのコンプリートライブレコーディングの音源だ。CDで買うと6枚組となる。

これが素晴らしいライブパフォーマンスなのである。ジャズに興味の無い方にも楽しめると思われる。曲はスタンダードのみ。そしてメンバーはジャックディジョネットDrum、ゲイーリーピーコックBassというもうこのメンバーの活動は20年ほど続けられている。まるで古典落語のみを追求している落語家のように。

彼は、マイルス・デイビスの記念碑的アルバム「ビッチェスブリュー」のキーボード奏者としてチックコリアと共に召集された。見事までの若者のインスピレーションに刺激されマイルスを始め全てのメンバーが触発され素晴らしいアルバムとなった。エレクトロニクスジャズの夜明けとなる。

その後、マンフレッドアイヒヤー主催のドイツのECMレーベルから銘盤を数多く発表される。その中で特に有名なのがケルンコンサートというアルバムである。この当時のジャズへの取り組みは全てインスピレーションジャズでテーマなどはなく想いのまま演奏される。その後、クラシックのピアノ活動などするが、その後現在のピアノトリオの活動が主となる。

彼のピアノトリオの活動でのアルバムは多数あるがこのBlue Noteでの演奏を聞けばピアノトリオジャズの醍醐味が伝わってくる。まるで志ん朝の落語を聞くように。