Thursday, July 08, 2010

友人の高座デビュー

友人が高座デビューを果たした。講談だ。

僕にはなじみが無いが講談という語句で思い浮かぶのが田辺一鶴氏だ。細身の体でコールマン髭を蓄え、釈台をばんばん叩きながら、新作ものを演じた方だ。後は、一龍斎・神田・旭堂などの名前が浮かぶ。
また、こんな解釈であっているかどうか分からないが、
講談は有名人の列伝・波瀾万丈記。落語は一般庶民の失敗談・人情ものetc..。とベクトルが両極端な芸能である。

で、講談のナマを見るのは生まれて初めてである。以前、落語家小朝を見に新宿末広亭に行ったのは10年も前の事だ。音楽・スポーツとナマを見るのは僕は大好きだが古典芸能を見るのは中々足が向かない。
そんなおり、多趣味の友人が講談を真剣にやっているという事が分かり、是非、見てみたい聞いてみたいと思ったものだ。そして、ついにその日が来た。
友人の高座デビュー、娘のピアノ発表会の親の気持ちと同じ感じで見る。
失敗しないか、言葉がつまってしまうか、文言を忘れてしまうか、などという心配事を吹き飛ばす勢いで見事な話しっぷりであった。趣味の範疇を越え、第2の人生はプロ講釈師として活躍していただきたい。

それにしても、畳床に座ってみるのは疲れる。足腰パンパンだ。