Thursday, December 09, 2010

ジョンレノンの命日

昨日12月8日はジョン・レノンの命日にあたる。30年も前のことだ。この訃報を知ったのは福岡・中洲の打ち上げパーティの時であった。此頃の僕はミュージシャン絶好調時で日本全国をツアーメンバーとして旅をしていた。

ジョンの射殺事件はその後ドキュメント番組・映画と数多く発表されている。
殺害者チャップマンについてだ。

ジョンはイギリスからニューヨークに活動場所を移す。税金対策など今後の活動はアメリカということでグリーンカード取得にも熱心だった。そんな彼が住処にしたのがセントラルパーク脇の高級アパートメント「ダコタハウス」だ。僕がニューヨークへ行ったときダコタハウス、セントラルパーク内のストロベリーフィールズに訪れた事を思い出す。

久しぶりにジョンはアルバムを発表する。「ダブルファンタジー」。ジョンと小野洋子とのモノクロのジャケットである。この中の楽曲で「Woman」は僕のジョンの楽曲のBest3に入る。
チャップマンはこのアルバムにサインをしてもらう口実でジョンに近づく。そのサインの現場は当時パパラッチ(結構真面目な写真家で結構有名人)のカメラマンが撮影している。その時は射殺せず、その数時間後、実行する。また、この時のサイン入りアルバムはオークションに出るようである。良い意味で悪い意味で。

チャップマンはサリンジャーの小説「ライ麦畑でつかまえて」主人公ホールデン・コールフィールドに成り切ってこの事件を起こす。「ライ麦畑でつかまえて」の内容は、16歳で高校を退学した少年が3日間ニューヨークを彷徨する話で当時の若者のバイブルとなった作品。
この「ライ麦畑でつかまえて」は映画「陰謀のセオリー(ジュリア・ロバーツ、メル・ギブソン)」でも重要なアイテムとなっている。精神コントロールの材料としてこの小説が取り上げられている。誠に興味深い。

逮捕後の裁判では精神異常ということで小野洋子らが望む刑期を果たすことなく出所しそうだ。2012年に仮釈放が認められそうだ。

僕は彼が平和運動の使者というより、20世紀の偉大な音楽家として彼を尊敬する。
iTuneでビートルズの楽曲が身近になった。是非改めて、彼の才能を感じてほしい。