Wednesday, December 02, 2009

久しぶりにライ麦畑でつかまえてThe Catcher in the Ryeを読む

大学1年以来久しぶりにライ麦畑でつかまえてThe Catcher in the Ryeを読む。

その時のそれは翻訳者は多分野崎孝であったと思う。今回は、村上春樹訳バージョンである。両者を比較するほど特徴を把握している訳ではないが、より口語的になっていると推測する。その要因はスラング訳 にある。また、君(読者)に問いかけるような訳になっている。
ホールデンのニューヨークの3日間の彷徨が、無意味・疎外感・やるせなさ、などが相まってその心境を読者に語りかける。一言で言うならば「やれやれ」ということであろう。その当時の僕の心情と合致しているのではないかと思っていた。

この本の発表は1951年、第二次大戦後、落ち着きあるアメリカがである。僕がこの本を手にしたのが高校2年(1969年頃)であった。ベトナム戦争・大学抗争など、体制に対する反駁が大手を振って闊歩していた。ほんと「やれやれ」である。
たまに学生時代に戻る為に懐かしい本を読むのも楽しい物だ。