Sunday, February 07, 2010

冬季オリンピック

冬季オリンピックが今週末に迫った。スポーツ好きの僕には溜まらない日々の到来である。テレビではその特番が連日のように放映されている。
冬季オリンピックは夏季オリンピックのような盛り上がりが無い。冬のスポーツ競技が少ないからだ。ボール(パック)競技はアイスホッケイのみ。氷上競技・雪上競技が中心となりその中で細分化が進み競技種目を増やしているという現状だ。その中で異質なのがカーリング。これが結構面白い。僕はこれがビリヤード的知能ゲームで勝ち負けがはっきりしているからだ。

また、審査員等がジャッジして優劣を決める競技はどうも好きになれない。ジャッジ支配率から行くとフィギュアスケート・パイプ系スノーボード・モーグル・スキージャンプと言う事になるかな。
100%審査員等がジャッジする競技はフィギュアスケート。これは嫌いだ。芸術性・技術系で得点を争う。現在、芸術性3・技術系7といった割合であろう。特に回転ジャンプ(この呼び方が正しいのか分からない)がトリプルアクセル・トリプルルッツとかいって良く分からない。そのジャンプの導入部は曲とは無縁の助走である。その間、芸術性のかけらも見えない。一度浅田麻央さんが飛ぶ直前までステップを小気味良く滑走しながらジャンプに移る試みをしたが、失敗が多くやめてしまった。でも、この試みは芸術性の追求であろう。その後、ジャンプの優劣で順位が決まる。まっこと残念である。

サラエボオリンピックだと思うが、ドイツのカタリーナビットがカルメンの曲で金メダルを取った。彼女のこの滑りは芸術性8・技術系2の割合であったと思う。曲と滑りが完全にシンクロしていた。美しかった。最後は氷上に横たわりカルメンの死を表していた。また、ペアでロシア組がラベルのボレロで素晴らしい演技をした記憶がよみがえる。これもまた美しかった。いつからか分からないが伊藤みどりさんが登場し始めてからフィギュアスケートの優劣はジャンプの質で順位が決まることになっていった。そして成功するとガッツポーズをする。これは芸術性の欠片もない。伊藤さん済みません。その中で荒川さんは見事であった。