Sunday, December 27, 2009

日曜日の楽しみ

日曜日の楽しみはというと、NHK教育の将棋番組である。
子供の頃から親父に手ほどきを受けてから今日まで続く趣味である。日曜日の朝は政治番組と将棋番組が楽しみで、将棋番組を録画して後でじっくり楽しむのである。
僕の好きな棋士は、一昔前は谷川・中原、古くは大山・加藤一二三と時代時代で好きな棋士は変わってきた。現在は羽生名人・渡辺竜王である。彼らのあっと驚く好手に唖然とさせられる。
将棋を覚えた手の頃は急戦法から覚えた。例えば、3間飛車・棒銀など。大学・社会人時代は守りの陣形(櫓・みの囲い)を作ってから、いざ戦いに入る。という戦法が主流になる。現在はというとコンピュータ解析も進み、こういった陣形を作らないまま終盤へとなだれ込むことが多くなる。早いときは80手前後で勝負がつく事がある。

将棋は完全情報開示のスタイル(トランプや麻雀のように手を隠さない)のボードゲームで、先手、後手の優劣がいまだにはっきりしていない唯一のゲームが将棋である。
チェスは先手、囲碁も先手(従って5目半とかのハンディをつける)、オセロは後手が有利であることが経験やコンピューター解析によって証明されている。
この東洋の神秘ともいうべき将棋にヨーロッパのチェスプレーヤー達が注目しているのは、こんなところにあるのかもしれない。
カスパロフ(チェスの世界チャンピョン)がディープブルー(チェスコンピューター)に負けたあたりから答えのわからない、コンピューターで解析が出来ない将棋に、彼等が魅力を感じ始めているのもうなずける気がするのである。