Thursday, June 17, 2010

日本のAPOLLO 13

「はやぶさ」という日本の小惑星探査機が7年越しに帰還した。その苦難な道のりはアポロ13の出来事を思い起こさせる。

ディープな昭和の話になるが、中学1年位にアポロ計画が実行されて、衛星中継でその模様が放送された。
朝早く起き、テレビの前にかじり付いてこの歴史的な出来事を注視していた。
僕がこれらの宇宙への挑戦に興味を持つのは、一言で言うならば現実世界から非現実世界へのタイムトリップである。テレビに映し出される地球、宇宙遊泳のパイロット、月、そして、母船から切り離された着陸船、そして、月面の様子。非現実世界が現実世界に吸収されていく瞬間をテレビを通じて目視してきた。そしてアポロ13の出来事。これはもう、毎朝、人間の力を感じた事は無かった。その詳細を知った映画「APOLLO13」、これは、その当時の僕を思い起こさせてくれた。
その困難な帰還ストーリーを思い起こさせてくれた今回の「はやぶさ」、感激しないわけには行かない。

「はやぶさ」というと思い起こさせるのは、♪8823謎の人、8823海底人~♪という歌を思い出す。知っている人は殆どいないと思うが、『海底人8823』(かいていじんはやぶさ)だ。ディープな昭和の話である。小学校低学年の頃見ていた、特撮テレビ番組だ。内容は忘れてしまったがこのテーマソングは良く覚えている。

戻そう。その「はやぶさ」、03年に打ち上げられた後、重要機器の故障や通信途絶、エンジントラブルなどに何度も見舞われ、そのたび帰還を絶望視されながら、必要最低限のミッションをクリアし先日、地球に戻ってきた。その、絶望を諦めない関係スタッフ、アポロ13の管制センターの危機を乗り越える分析力予備宇宙飛行士ケン・マッティングリー(役ゲイリーシニーズ)を中心に幾度となくシミュレーションを繰り返し、帰還に至った。

そのようにして不死鳥のように再起した「はやぶさ」60億キロとなる旅を終え、次は持ち帰ったイトカワの夢を現実世界にさらけ出す第2のミッションのスタートだ。

♪8823謎の人~、8823~~~♪