Thursday, December 02, 2010

Mr.JJ

僕の高校・大学時代、粋な爺さんに翻弄させられた。その人は植草甚一さん、Mr.JJ氏だ。
そして、今日12月2日は彼の命日あたる。当時、訃報を聞き、とても残念に思った思い出がよみがえる。
植草甚一さんの生き様は本当に自由であった。

若からし頃は映画の批評を生業としていた。その当時の第三者の名前としてJ.Jという名前を使用し、その後Mr.JJと呼ばれた。その後ジャズに目覚め、特に前衛ジャズ。セシル・テイラー、セロニアス・モンク、アート・アンサンブル・オブ・シカゴ、アート・テイラーとかを語らせたら右にでるものはいなかった。

ある時、雑誌「ワンダーランド」の編集長に就任しする。その後この雑誌は「宝島」に名称変更し、また、宝島社というのに発展していく。
その後、彼の書籍が数々出版される。『ミステリの原稿は夜中に徹夜で書こう』『植草甚一スクラップブック』など数々ある。『植草甚一スクラップブック』は復刻版が出ているので読んでみてはいかがか。また、彼のレコードライブラリーの一部は回りまわってタモリ氏が所有していたりする。
身長150cm程のハイカラのおじいさんでベストドレッサー賞などに選ばれたこともある。

僕は彼のようなおじいさんになれればと若い時思った。で、現在、その歳になりつつある。
果たして・・・・・・だ。