Sunday, March 28, 2010

龍馬伝 season1を見て

NHKの大河ドラマでこれほどハマったものはない。season1が本日終了。

感想である。脚本・演出・音楽は秀逸である。今までの大河ドラマのタブーを打ち破っている。特に監督の絵作りは見事である。光の具合、カメラワーク(被写界深度の具合)、役者の汚さ、カット割りなどである。特に感心したのがプログレッシブカメラの導入である。(映画をみるような映像)良い映像というのはどのシーンを絵として切り取っても誠に絵になるのである。そんな目で龍馬伝 を見ると違った印象をうけると思う。
次は出演者。ミーハー路線を排除したキャスティング。よくやった。
その中で期待どおりの演技を見せてくれる俳優は吉田東洋役の田中泯、乙女役の寺島しのぶである。

まず、田中泯氏
僕は前衛舞踏家との縁が少なからずある。以前ブログで紹介したギリヤーク尼ヶ崎氏、彼との縁は故人の友人の森くんの紹介。そして、以前良くセッション及びレコーディングした世界的に著名なパーカッショニストのYAS-KAZ氏という人がいる。そのYAS-KAZ氏の音楽ライフワークの中で舞踏家の音楽を多数手がけていて、少なからずお手伝いをしたことがある。その縁でファッションモデルの山口小夜子さん、舞踏家の土方巽氏、そして田中泯氏と合うことができた。その彼らは世界的に名を馳せる前衛舞踏家である。日本よりフランスをはじめヨーロッパ・アメリカ・カナダなどで根強いファンが居る。その前衛舞踏家の田中泯氏が山田洋次監督の「たそがれ清兵衛」に出演しているのを見てびっくりしたことがある。彼なくしてこの映画は成功しなかったのではないかさえ思う。
吉田東洋役の田中泯氏、好演であった。

次に乙女役の寺島しのぶさん。
彼女は尾上菊五郎、富司純子を親に持つ。富司純子さんすごく綺麗な人でその娘さんはさぞかし綺麗な方と想像したが、そうでもなかった。というのが最初の印象。(寺島さんすみません)しかし、フランス人の方と結婚されtから女の魅力とういうか女優としてメキメキ頭角をあらわしてきた。僕の中では気になる女優No.1になる。
そこで、ベルリン国際映画祭(世界三大映画祭の1つ)の最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞というニュースが舞い込んできたのは昨年の暮れか今年の始めである。

作品は、若松孝二監督の「キャタピラー」という作品。若松孝二監督は好きな監督のひとりである。低予算・鋭い洞察力のシナリオ・メジャーには縁のない監督というイメージだ。
社会性の強い作品が多いので中々スポンサーが付かないのが現状であろう。そんな折、連合赤軍をテーマにした作品『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』を見る。視点赤軍側。その当時、巨大な鉄球があさま山荘を壊していく映像はよく見た。権力側から。映画を撮るときこのシーンは球が別荘に入り込んでくる映像になっている。金がないからセットが組めないのだ。自分の別荘を壊しての撮影となった。また、今回の「キャタピラ」は撮影期間2週間程度、スタッフ10数名、というコンパクトさで出来ている。キャタピラーは手足のない傷痍軍人の話だ。江戸川乱歩の「芋虫」が題材になっている。
日本では夏に公開されるという。楽しみである。彼女はすごい演技をしているのであろう。

今後、どのような展開があるのかまっことたのしみぜよう。か